bon now

ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺SEの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

インセプションを見たので感想を書く

Created Date: 2020/12/28 01:52
Updated Date: 2024/01/01 02:55

いろんな人からおすすめされたので観た。最初メメントと同じ監督だと言うことを把握してなくて、主人公の能力が時間(時空)操作系だという点であーなるほどねーと、観終わった後に気づくという点を除けば、なるほどノーラン監督さすがという感想。僕はとても楽しめた。そもそもメメントあたりに比べたらだいぶシンプルに理解できるし、冨樫先生の描くハンターハンターで念能力の説明をしてくれているようなシーンも多くて助かった。

渡辺謙 氏の英語

割とどうでもいいんだけど、Amazon Prime字幕版のこの作品、最初のシーンが日本語で再生されちゃうので「え、これ字幕版だよね?」と疑う場面があった。(レビューにもちらほら同じ意見が書き込まれている。もしかしてなんか編集間違ってる?)もちろんその後はすべて英語。渡辺謙 氏も英語喋ってる。すごいっす。聞き取れたものと聞き取れなかったものがあるので、もっと勉強しないとなぁと思った。ちなみに僕の英語力低いけど、LとRの発音あたりはかなり矯正されてきたので、文法も単語もメチャクチャであっても喋る機会を増やすことはとてもおすすめする。

相棒かっこいい

相棒がかっこいいからこそ主役が引き立つ、そんな映画やアニメよくあるでしょ?

例えばルパン三世。相棒の次元、五エ門が甲斐性なしの弱々しいキャラだったらルパンなんてただのエロ猿。インセプションも同じく、相棒のアーサーがきっちり仕事をこなしてくれるからこそディカプリオ扮するコブの活躍もまた光るし、人間臭さも印象に残る。ただ、ぽっと出の女学生アーキテクトと世界的実業家の日本人みたいなところは、もっと適役いたんじゃね?って思っちゃうのが本音。これが1980年代の話なら、たしかに世界的大富豪の日本人実業家みたいなのあってもおかしくないなーって思うけど。

ハリウッド的銃撃戦

これがもし香港映画なら、きっと銃ではなく体術だっただろうし、インド映画ならダンス、フランス映画なら夢や世界観にもっとリアルさとポエムさを追求しただろう。でもこれはハリウッド映画。銃撃戦、爆発、3DCGがあって当然。カレーなのに箸で飯を食うみたいな状況を避けるためにも、ハリウッド映画であることをちゃんと認識しよう。前提の認識が大事ってのはこの作品でも散々言ってることである。つまりドンパチボカーンシーンで興ざめするのであれば、そこは無感情(そういうものっだと割り切る)で乗り切ったほうがいいということ。

夢vs現実

誰しもが考える夢の中の最強、現実との乖離みたいなところ。当たり前だけど当たり前じゃない。ある人は夢だからこそ正しくあろうとする人もいれば、夢だからこそ自分の自由にやろうとする人もいる。後者の場合は夢の中で無敵になれるだろう。前者の場合、特に現実世界で後ろめたさや後悔を持っている人の場合は夢の中では制約を課されることになるだろう。登場人物の性格の違いやその背景を想像しながら観るとより夢の世界でのやり取りが面白く観えてくる。すごいね。

で?この映画の一番の訴求ポイントは?

後々振り返って、「この映画結局何が言いたいんだっけ?」と考えてみた。

夢を信じればそれが真実だろうということかな?それとも自分の信じる確かなモノ(事象)を感じようとかかな?よくわからないのよね。結局、何が楽しかったって念能力だね。

そういう意味では相手側にも同じように念能力・・・もといインセプションやそれに比類する仕掛けを作れる人物がいても良かったかなと思った。まぁ、そうなると本当にただのハリウッド映画になっちゃうので、ここまで世間の高い評価にはならなかっただろうけど(笑)ただ完全バトル映画に振り切った別バージョンもちょっと観てみたいなとは思った。

最後に

人間って深層心理や行動科学みたいな分野で色々と研究されていて、心理カウンセリングとかコーチングとかメンタリングとかいろんな種類の人間の精神や行動をマネジメントしたり導いたりする手法が存在する。インセプションもある意味その1つだと考えることができるだろう。

じゃあ、人って最終的に何を基準に物事を判断するのだろうか。その答えは必ず100%正しいと言える根拠は何だろうか。そういうところを深く考えていくと、多分もっとこの映画を楽しむことができるんじゃないかなと思った。

最後に改めて伝えたいことは、ドニー・ダーコやブレードランナーなどのの難解SF作品に比べたらこの映画めちゃくちゃ分かりやすいと思うのと、ハンターハンター好きな人なら多分楽しめるということである。来年は連載が1回くらいはありますように・・・。

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