Tern Link B7のサドルとペダルとクランクを交換した

最近過去の記事にも書いているTern B7を、2年ぶりくらいに色々イジったのでその内容を書いてみる。
過去記事にも追記したように私の所有していた自転車はA7ではなくB7だった。
とはいえA7のネットの情報に従って色々準備した結果、うまく組み立てることができたし普段の走行に支障は出ていないので、B7の人はA7の情報を参考にしてもらっても問題ないと思う。
情報収集
知識のある人はこの章は読み飛ばしてもらって問題ない。(あと自分の知識はあまり正確ではない自信があるので、間違っているところがあれば教えてください)
まず自転車の前輪のギアは 「チェーンリング」 といい、それにくっついてるペダルを付ける部分を 「クランク」 という。
さらに、クランクを自転車のフレームに固定するために使うのを 「ボトムブラケット」 という。
ほんでチェーンリングを覆うように付いてる円盤状のものを 「チェーンリングガード」 や 「バッシュガード」 という。
また、ボトムブラケットにも色々と種類があって、Tern Link B7(A7)の場合は、ボトムブラケットは 「カップアンドコーン」 というものを使っている。
そして、チェーンリングガードやボトムブラケットは、チェーンリングのサイズに合わせて選ぶ必要がある。
チェーンリングのサイズは、Tern Link B7(A7)の場合は「BCD 130mm」という規格のものを使っている。
また、クランクの長さは170mmで、ボトムブラケットの幅は68.7mm、軸長は113mmとなっている。
それぞれの情報元やカスタムの参考にしたのは以下のサイト。
- http://bicycle.mydns.jp/data/tern_link_a7.html
Tern Link A7のスペック表。 - https://cortyuming.hateblo.jp/entry/2017/08/08/000542
貴重なB7の情報が載っている。工具はほとんどこのブログを参考に揃えた。 - https://mikio.hatenablog.com/entry/2024/02/16/140648
ディズナのチェーンガードを取り付ける方法の参考記事。 - http://teruhobby.blog.fc2.com/blog-entry-140.html
Liteproのクランクセットを取り付ける方法の参考記事。 - http://blog.livedoor.jp/sgs_tsukasa/archives/85743966.html
Liteproのチェーンリングとリアスプロケットのギア数についての参考記事。リアスプロケットのギア数を変更する場合に参考になるだろう。
交換前後の仕様
Tern Link B7(A7)の仕様は以下の通り。
クランク長 | チェーンリング | チェーンリングガード | ボトムブラケット |
---|---|---|---|
170mm | 52T | チェーンリング一体型 | カップアンドコーン 軸長113mm、幅68.7mm |
今回はこれを以下のように変更した。
クランク長 | チェーンリング | チェーンリングガード | ボトムブラケット |
---|---|---|---|
170mm | 56T | DIXNA 238mm | BCD 130mm ホローテック2互換 |
準備したもの
まず一通り工具を揃えるところから。
- クランク抜き
https://amzn.to/3RKaCDp
これ1つでカップ&コーン型のクランクの左右を外すことができる便利なやつ。今回のようにボトムブラケットを別のものに交換する場合、1度きりしか使わないので安物で良いと思う。 - ペダルレンチ
https://amzn.to/4jxysOM
標準ペダルを取り外すのに利用。ただペダルによっては裏側に六角穴があるので、その場合は六角レンチでもOK。 - ボトムブラケット抜き
https://amzn.to/44miNNL
これがないと既存のボトムブラケットを永遠に外せないので必須。 - ボトムブラケッレンチ
https://amzn.to/4lyMbXw
新しく取り付けるボトムブラケットを締めるのに必要。ホローテック2だけでなくSRAMとかの互換品にも対応しているらしいが、今回はホローテック2互換のものにしか使ってないので、実際に使えるかどうかは不明。 - 六角レンチ
ボトムブラケット用にM8、その他M6やM5のものを用意しておくと良い。セット売りを買うと安く済む。 https://amzn.to/4j7UVlK - レンチ
六角レンチと同様にセット売りを買うと安く済む。14mmと10、8mmをよく使う気がするのでこんなものとか。
https://amzn.to/42s2VXz - グリース
https://amzn.to/4cuqT91
ボトムブラケットを外した後に、新しく取り付けるボトムブラケットと車体側の穴に使う。
次にパーツ群
- サドル
https://amzn.to/427HXOK
純正サドルが破れてしまっていたので交換。自転車の色に合わせてサドルも黒・赤仕様に。 - ペダル
ペダルを目立つものにしたかったので、GORIXのオイルスリックをチョイス。
https://amzn.to/3Eu9osV - クランクセット
https://amzn.to/4j3K6AX
56Tで130BCDかつ170mmのものを選ぶ必要があるので必然的に選択肢は少ない。 グラデーションがペダルと同じオイルスリックなチェーンリングのLiteproのクランクセットをたまたまAmazonで見つけたのでこれにした。
56Tであればチェーンの再調整はほぼ不要。(ディレイラーの調整がもしかしたら必要になるくらい) - チェーンリングガード
https://amzn.to/4lA85tp
これも130BCDのものを選ぶ必要がある。PCDと記述があるが同じらしいので問題ない。(実際取り付けできた)
Liteproの56Tは直径231mmなのでそれより大きいものを選ぶ必要がある。ということで今回は238mmを選択。 - チェーンリング用ボルト・ナット
https://amzn.to/4j6t0T3
クランクセットのボルトナットではガードを取り付けるための長さが足りなかったため購入。本当はオイルスリック色ではなくレッドが欲しかったが、Webで探しても見つからないので仕方なくこれ。
交換手順
チェーンリング組み立て
まずはチェーンリングとチェーンガードを組みててる。こちらはボルトで止めるだけなので悩むことなし。
こんな感じ。購入したボルトのサイズがトリプル(16.8mm)で良かったと思う。(ダブル(10.4mm)だと多分ギリギリか、届かずに走行中脱落するかも)
色合いもいい感じにオイルスリックで調和が取れている(と思う)。
サドル交換
ここも特に苦労はなし。
元の破けたサドルを、M6だかM4くらいの六角レンチを使って固定具を緩めて交換するだけ。
クランク・ボトムブラケット交換
今回の難所。まずクランクについてるフタ?をM8の六角レンチで取り外す。
出てきた穴にクランク抜きを挿入し、クランクを足やもう片方の手で固定しつつ、力いっぱい時計回りに14mmレンチを回す。これでもかというパワーが必要。
参考動画:
https://www.youtube.com/watch?v=r5Cl_sa1ab4
https://youtu.be/QqjEQZymuFg?si=dd6Mj5-MtFGvAt__
ボトムブラケットも専用工具を使って左右ともに外していく。向きはなんとなくハマりそうな向きがあるのでとりあえずあてがってみるとよし。
こちらはそこまで力は不要で左右とも取り外せた。
取り外したあとの残骸。
そしてクランクセットについてきたホローテック2互換のボトムブラケットを装着。
中心部は樹脂製?だったのでグリースを塗らず、左右のネジ部分にのみ塗布。
また、僕の購入したクランクセットにはスペーサーが1つしかついていなかった。
本来は3つついているらしいが、B7の場合は右側1つで十分なようだったのでとりあえず問題なし。
装着後は左右の受け皿部分を専用工具でねじ込む。本来はトルクレンチで必要なトルクで締め込む必要がある。安全面を考慮する場合はちゃんと計測することが重要。また、右と左の向きも記述があるので、反対に装着しないようここも注意。
あとは装着したボトムブラケットにクランクセットを挿入し、ペダルを付けて完了。
オイルスリックが統一感を演出していてなかなか見栄えがよい。
まとめ
今回は自分でクランク周りを交換してみた。バイクよりもかなり簡単にできるので、興味がある人はぜひ挑戦してみてほしい。
ただし、専用工具がわりと必要なので、正直なところ、1度きりの作業であればショップに頼んだ方が安全面でも安上がりなのは確かだ。
自分で色々と弄って構造や仕組みを理解するのが目的であれば、ぜひ挑戦してみると良いだろう。
今度はリアスプロケットを交換しようと思っている。 その際はまた記事にする予定なので、興味がある方はぜひ見てみてください。