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ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺ITエンジニアの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

PIAGGIO MP3 250RLメンテナンス

Created Date: 2025/04/23 03:17
Updated Date: 2025/04/23 18:40

3年で手放すつもりが結構便利で実家の往復に使ったり近場の買い物に使ったりでそれなりに走らせて3000kmくらい乗ったらしい。 で、さすがにロールロックも警告音が鳴るようになったり、オイルもブレーキも怪しくなってきたりしたので自分でなんとかしてみることにした。

なおこの記事の内容については実際は3月〜4月に期間がまたがっていて数回の分解・組み立て・修理を経ている。

また、タイヤや部品各位の左右の向きについては 「運転席側からみたときの左右」で記述している

買ったもの

  • ACTIVEのエア抜きポンプ
    https://amzn.to/4cFV3X0
    チューブと注射器がセット。チューブがちょっと短いので、
  • ポイ捨て用のオイル吸収箱
    https://amzn.to/4cLHDcj
    近所にホームセンターがある人はネットじゃなくてそこでエーモンの処理箱を買ったほうがいいかも。
  • エンジンオイル
    https://amzn.to/44n7rcD
    毎回このスクーター用 MOTUL 5W-40Wを買ってる。1Lだとフル交換(ストレーナー交換やオイルフィルター交換を同時作業する場合)すると多分足りないので2本買うほうがよい。
  • DOT4ブレーキフルード
    https://amzn.to/42HGvBJ
    MOTULでもよかったんだけどなんとなくCastrolにしてみた。
  • ロングライフクーラント
    https://amzn.to/42PD1NM
    なんでもいいらしいのでとにかく安いやつをホームセンターで購入。
  • オイル入れる容器
    https://amzn.to/3Ez8oE2
    交換時、ボトルからだと絶対にこぼれるのでオイル注入用に購入。
  • ペットボトル(廃油用)
  • ノズル
    https://amzn.to/3RvzHSG
    フルード注入用に用意したけど径が合わず。ノズルのほうが大きくタオルで塞ぎながら使うこととなった。ないよりマシかな?
  • 油圧センサー
    部品コードは640295。日本にない場合はeBayや海外パーツサイトから取り寄せるしかない。
  • モンキーレンチ
    油圧センサーおよびサイレンサー取り外し用。規定サイズのレンチがあればそれを推奨
  • M6ワッシャー
    シールド用。1つどこかに消えたため
  • トラスタッピング3.5x10
    作業中になぜか1本消えたため。または最初からなかったため。純正よりも少し細くて短いが、なんとかなる。

ロールロック修理

ロールロックすると5回ホーンが鳴るというオーナーならだいたい経験してるであろうあれ。WebやSNSで事前に色々な症状の人の情報を集めまくった結果、油圧センサーとフルード+エアー抜きでだめなら電装系。。。ということらしい。
結論から述べると僕のMP3では以下が問題だった。

  • 油圧センサー異常(オイル染み有)→交換
  • フルードが空→補充&交換
  • エアー混入→エアー抜き

幸運にも今回電装系は無傷で大変良かった。

油圧センサーはRIVIELA CLASSICという国内ECで購入したところ3日で届き、すぐに作業することができた。神です。
http://ugaga.shop-pro.jp/

さて、実際にフロントカウルを分解していって蓋を開けたところ、案の定ロールロック用のフルードが空っぽになっていた。ついでに空の状態で何度かロールロックON/OFFをしてしまったせいか、圧力で内側のゴムが縦伸びしてしまっていた。 これは後で元の形に戻した。(最初なにも気づかずに「これじゃ全然フルード入らないじゃん……」と思いながら補充していた。たまたまWebで同じ症状の方の記事を読んで対応)
もともとの内蓋の形は以下の商品写真中央を参考。↓
https://www.ebay.it/itm/166226072555

内蓋ゴムが伸び放題

で、フルードを補充したうえでロールロックのエアー抜きを次にやる必要があるのだが、エアーが抜けきっていない状態(または油圧センサーが壊れたままの状態)でロックをONにすれば爆音でホーンが鳴る。
エアーが抜けきるまで5、6回繰り返すとしてもかなり近所迷惑なので、一旦油圧センサーのスイッチ(中央の青いやつ)を抜いて作業することにした。 しかし、こいつがなかなか抜けない。最終的に1.5mmの六角レンチを青いカプラのツメの間に入れて、下に力を入れてツメを引っ張りながら手前に持ってくることで取り外すことに成功した。

とんでもないところに装着されている油圧センサー

もしちょうどよい道具がなくてどうしようもない場合、メーターを外して作業スペースを用意するしかないと思う。(後述の通り油圧センサーをイジる場合も同様)
そしてさらに面倒なことに、このメーターのネジもとんでもないところに付いていて取りづらい。特に左側はラジエータータンクを外さなければかなり厳しい。加えてクーラントを外すときはホースもある程度緩めないと厳しい。つまりメーター外すためにクーラントを全部交換する勢いで作業しないと厳しい……というとんでもない作業効率の悪さである。
今回のメーター取り外しは細く短いドライバーでなんとか対応したが、正直MP3の作業で二度とやりたくない作業の1つである。(無理したら割れそうだし)

油圧センサー交換

ロールロックのフルード交換とエアー抜きもとりあえず終わった感じだったので油圧センサーを取り付けてみてロックしてみたが、ホーンは鳴り止まず。センサーからプラグを抜いたときに接合部分にオイルが漏れていたので、センサー内側のオイルを拭いて再接続してみたものの状況変わらず。あとは油圧センサーの交換かなーと考えパーツを探すことに(部品番号は640295)。

上述したとおりRIVIERA CLASSICにて純正(OEM?)の油圧センサーを購入したのだが、こいつの交換時にはどうしても上部に作業スペース(レンチを入れるスペース)を確保する必要があるのでメーター周りとダッシュボードパネルを外す必要があり、大変面倒だった。

ほぼフロント全開け

交換自体はモンキーレンチですぐに完了。
ちなみにメーターと油圧センサーが干渉する部分に6cmくらいの衝撃吸収用のゴム?が挟みこまれていたのだが、こいつの粘着力が0だったので黒のビニールテープでメーター裏に貼り付けて補強(メーターパネル裏の配線用フックも外れてたのでついでにこっちも貼り付け)。

油圧センサー交換後ロールロックを試してみたところ ついにホーンが鳴らなくなった! やり遂げた瞬間である。
でもキーのカバー(ON/OFFやLock、ガソリンアイコンなどが書かれた丸いパーツ)を外すときに一部割ってしまったので、ちょっと痛い代償となった。

前後ブレーキフルード交換

フルードが余ったついでにブレーキも前後入れ替えようと思い実施。エア抜きという作業が必要なので実際はロールロック修理前に、練習がてら前後ブレーキとも実施。 おそらくうまくできたものの、なんだか後退時に前輪ブレーキかけるとカチカチと音が鳴るようになった。もとからなのかどうかわからないけどとりあえず原因不明。前輪ブレーキ自体はしっかりと効くので一旦放置。音は左から聞こえてきている気もするので、もしかしたら左だけ効きが悪いというのがあるのかもしれない。

後輪も同じ要領で実施。

後輪のエアー抜きバルブにレンチの入るスペースが無かったので、わざわざサイレンサーを取り外して対応した。その際にガスケットが燃えカスになっていることに気づく。(後述)

クーラント交換

フロントカウルを外してロールロックのフルードを補充した際に気になっていたリザーブタンクのクーラント容量。これから暑くなるしせっかくなのでこっちも自分で交換してみることにした。

参考にした記事:

ウォーターポンプを外したら既存のクーラント液がドバドバとこぼれてくるんだけど、結構独特の臭いがあるんだなぁ。 クーラント液の補充自体はそんなに難しくないのだが、とにかく取り回しのせいか調整が難しい。特に以下2点。

  • シート下のフタを開けてバルブからエア抜きしようにもレンチをうまく潜り込ませるのが難しい&ある程度暖気しないと既存のクーラントがエア抜きバルブに上がってこないので、調整中ヤケドしそうになる。長めでかつ角度がついてる8mmレンチがあると便利。
  • ウォーターポンプのホースが古いせいか、バンドを締めてもポタポタと漏れるのでもっと奥に押し込めたいものの、下部カウルを外さないと手が入らない。おかげで力もあまり入らず苦労した。結局ホースをモンキーレンチで挟んで手前に引っ張りながらホースバンドを締めることで対応。(ちゃんとカウルを外せばいいんだけど、外し方がイマイチわからない……)

上図のようにクーラントの漏れた部分はマフラーの熱で白い後となって残るので、自分のマフラーを見てみると簡易的な漏れチェックになるだろう。
僕のMP3はホースバンドが純正ではなくネジ回し式になっていたので、これでもかとネジって止めている状況。

とりあえず交換後10分ほど試走してみたがファンは回らず。温度も70度くらいだったのでまぁ失敗はしていないかなと思われる。もう少し長時間乗るか暑い日に乗ってみて、過去の使用感と比較してみたいと思っている。

オイル交換

画像が残ってないので説明だけ。。。というのも僕は盛大にオイルを受けるのに失敗し、オイルをこぼしてしまい、慌てていて写真どころじゃなくなってしまったからである。
教訓としてセンタースタンドを立てた状態でのオイル交換は、 「センタースタンドが邪魔なせいで高さのあるオイル吸収箱が、流れ出すオイルを受けきれない可能性が高い」ことを覚えておこう。

オイル交換自体はある程度入れながら、オイルキャップに付いてるメモリを確認しながらやれば問題ない。 以前のパンク修理の際、オイルとフィルター交換をバイクショップに頼んだ気がするんだけど、見た限りではサビの状態からしてフィルターを交換していないように見える。バイク預けるときに一緒に渡したオイルフィルターどこにいったんだろう?笑

その他気になる点

カウル割れ

キーカバーのパーツも割れたんだけど、それ以外にカウルを外したり付けたりを繰り返してたらどこかが割れてしまった。ただ自分が見る範囲ではどこも異常がなく、もともと割れてた部分が更に割れたか、メーター周りを無理やり取っ払ったのでもしかしたらそのあたりなのかもしれない。実際、前方右ウィンカー部のカウルをはめるためのフロントフェイスカウルの爪はすでに割れてたし、最下部の右側も留め金にネジが刺さってるだけで何も間に挟まっていなかったので、どこかがすでに割れていたのは間違いない。

ロールロックの前輪パーツ部分のネジとオイル漏れ

下記のサイトで「小カタツムリ」と紹介されてる部分の、裏側のボルトとナットについて気になっている。
https://ameblo.jp/famous3wheel/entry-12649448084.html

画像を引用すると水色の丸部分。目一杯回し込んであるはずなのに、僕のMP3だと左右ともボルトごとクルクル回るので気になった。ワッシャーを挟んでガチガチに締め込んだうえでハンドルを切ったり車体を寝かせたりすると「グッ」っという感覚とともに異音もしてハンドルが切れないので、ここは緩い(クルクル回る)のが正しいようだ。勉強になった。

あと、今回フルードを補充した&油圧センサー交換でロールロック機能は復活したのだが、フルードが空っぽになった原因はどこかから漏れてるからであり、そのへんの細かい根本原因は不明のまま。
見た限りでは左前輪の機構部分に濡れたあとが結構あるのでここはだいぶ怪しいが、ネジはそれぞれしっかり締まっているようなのでこれも原因不明。ただ、赤丸部分を摘んでみたら古いオイルが出てきたので、ここが詰まってしまってうまくオイルが循環できず漏れ出すという状況になっていたのかもしれない。

機構部分(パーツ番号だと601907)そのものの交換が必要なのかも。とりあえずフルード補充すれば今後しばらくは多分なんとかなるので様子見。だってパーツ高いんだもん。

サイレンサー接続部のガスケット

エアー抜きの作業がしづらかったのでサイレンサーを取り外したところ、ガスケットがボロボロで一部灰となって風に舞った。国産バイクみたいにゴムじゃだめなのかな?とりあえず現状のままだが、ここから少し排気ガス漏れてるっぽくちょっと焦げ臭い気がするのが難点。

焦げたガスケット

リアサスペンション

3年以上全く気づかなかったけど、リアサスペンションがDAYTONAのローダウンサスペンションに交換されていた。どおりで足つきが良すぎるわけだ……。今度オイル漏れチェックして、問題があれば純正に交換しようと思っている。

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