bon now

ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺SEの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

企業文化を作りあげること

Created Date: 2019/03/12 11:43
Updated Date: 2024/01/01 02:55

ここんところ色々なアメリカのスタートアップ企業の書籍を読んでるけど、 同じことを書いているなーと感じたのがタイトルのとおり企業文化についてだ。

企業文化は福利厚生ではない

企業文化って何かというと、すぐに出てくるのは食堂が無料だとか筋トレルームがあるとか 書籍やイベント参加費が無料だとかそういった類のものだろう。 これらはカテゴリ分けすると企業文化ではなく福利厚生に当たるわけで、 しかもそれが魅力的な企業文化であるわけがないというのが多くの本の見解。 もちろん福利厚生が優れているに越したことはないのだが、それは文化ではない。
ネットで拾った以下のサイトでも同じことを言ってる。
素晴らしい社員が「素晴らしい企業文化」と決別するとき -HBR

つまり福利厚生を企業文化と勘違いしてマッチングした気になっているエンジニアは、 実際に働いてみて「こんなはずではなかった」みたいな感覚に陥るのではないだろうか。 そういえば日本にもそういう企業があったな。公用語は英語のRという会社が。 この会社は、アメリカの企業評価サイトGrassdoorで2018年度のワースト10に入るほどの実力の持ち主だ。
The 10 worst companies to work for in 2019 (according to employees) -Thinknum

まぁ企業文化と福利厚生が関係しているかは分からんのでなんとも言えないが、 少なくとも国内においても楽天の企業文化が素晴らしいという声はあんまり聞こえてこないかな・・・?

企業文化は一朝一夕ではできないうえに影響も受けやすい

中途採用がメインの職場になると、中途で入ってきたやつらが何も知らずに企業文化をぶっ壊すことがまれによくあるらしい。 中途採用者は様々なバックグラウンドがあるので、良かれと思ってやっちゃうわけであり、そこに悪気がないのだから尚の事悪い。
こういうのを救済するためには、しっかりとした企業文化の教育が必要ということもかなり共通して言われていることだ。

「企業文化は起業時に作り上げるに限る。遅ければ遅いほどメチャクチャになる」ということもまた重要なことである。 スタートアップの時点でそんなことできるん?って思う人もいるだろうけど、そもそもスタートアップ時のマインドを後世に引き継げないのなら、 それはすなわち別の会社になっちゃったみたいなもんなので、本当にそこに価値があるの?っていうことも考えなければならない。
もちろん企業には組織の規模においていくつかのステージがあるってのも分かるけれど、 成長することがすべからく正しい資本主義経済であるというのも疑問を持つべきではないかと思う。

これについて一番警鐘を鳴らしているというか、自己流で違う道を突き進んでる会社といえばメンローイノベーションズ社やBootcamp社だろう。 彼らはたくましく毎年売上を伸ばして成長しているものの、社員総数でいうとそんなに変わっていない。 むしろ彼らの類まれな部分は、自分たちの企業文化を10年以上も維持し続けているところである。

逆に企業規模が偉くでかくなってしまった企業でも、文化をめちゃくちゃ変えてしまった企業が昨今存在する。 みんなもよく知っているMicrosoftだ。 だいたい2015年までは過去の栄光にすがる鳴かず飛ばずのOSベンダーだったMicrosoftが、 2019年現在はOSS/Cloudベンダーとして華麗なる転身を遂げているのである。 つまり、企業の規模を変えようが変えまいが、自分たちらしく居るということは実現可能なのである。 そこにあるのは会社のビジョンやポリシー、信条などであり、 それに続く形で企業文化が形成されていくと言えそうだ。

じゃあ、僕ら企業に属する社員ににできることはたった一つだ。 今所属している企業のビジョンに対し、忠実に行動することである。

君の会社に明確なビジョンはあるだろうか?あるのであれば、君はそれをどう行動することで体現しようとしているだろうか? 誰に届けているか?正しさを判断する材料は?・・・などなど。

意外と簡単なことなのだが、この企業と社員の間の距離というのは近いようで遠い。 一番はやっぱり指導・教育・啓蒙なんだが、そうも言ってられないときは、 少なくともみんなで同じ方向を向くための儀式をカルトっぽく続けることも必要なんだろう。
(これも結構な頻度で共通する話だった)

以上おわり!

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