bon now

ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺SEの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

ボヘミアン・ラプソディを見たので感想を書く

Created Date: 2021/01/02 04:17
Updated Date: 2024/01/01 02:55

年越し前にボヘミアン・ラプソディを観た。Queen好きな僕からしたら曲がかかるたびにゾワゾワしてたんだけど、にわかファンなので申し訳なくなったのも正直な感想。これを機にQueenの他の曲も聴こうと思ったのと、彼らの過去みたいなところや軌跡みたいなところにもとても興味を持った。歴史好きなのでこういうのはハマると割と抜け出せなくなるのが玉に瑕。

音楽性

Queenというとボーカルのフレディ・マーキュリーの力強いビジュアルのせいで、ゴリゴリのロックンロールなんでしょ?みたいなところがファンではない人の印象ではないかと思う。しかしながら同バンドのほとんどの曲は、ロックという一言でカテゴライズされるような曲は存在しない。

例えば一番有名であろう映画のタイトルでもあるボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)は、オペラをベースに作られた曲である。もはやロックを聴いているのか1つの物語に曲が付いてきているのかわからなくなる。だが最後ほうで突然やってくるレッドスペシャルのギターの歪んだサウンドにて爆発するとこはまさにロック。こういう細かい技術を色んな所で使ってるのがQueenである。他の曲、例えばRedio Ga GaやWe Will lRock Youとかもロックで終わらない。リズミカルな手拍子や間奏などは完全に観客も一緒に楽しめるように工夫されているのではないだろうか。音楽を作るのは創造主たるバンド側だけではなく、ライブに来ているオーディエンス、今で言えば、画面の向こう側にいるリスナーもまた1人のクリエイターであるとQueenは捉えている。ロックバンドだよ。すごいよ。まぁ他にもこういう事やってたバンドはいたんだろうけど、彼らがロックバンドにとどまらない世界的なバンド足る理由はここにあるんじゃないかと思う。

ちなみに、ボヘミアン・ラプソディはバンドが世界で初めてプロモーションのためにミュージックビデオを作成した最初の事例ということになっている。

映画の感想

映画の感想を全く述べていなかったので少し書く。

ライブエイドという全世界同時ライブが実際にあったのは1985年。その当時のQueenのライブパフォーマンスを完全コピーする形で今回の作品が成り立っている。それ以外はどこぞのWeb記事にもまとまっているが、嘘と真実が入り混じったQueen伝記のような感じである。

そのため冒頭のように「Queenの軌跡を調べなければ」という発想に至っている。

とにかくQueenの音楽が好きという人は見て損なし。映画は普通起承転結があるものだが、この映画に限ってはずーっと物語がHighの状態で続いてる感じがある。曲が流れるたびに見てるこっちの気分が上がっているだけかもしれない。

この映画自体なんか紆余曲折を経て作品化されたらしいので、編集とかストーリー性とか大丈夫かって思うところはあるんだけど面白かった。Queenのメンバー側の意向で作品自体をコアなファン層ではなくてファミリー向けにしたということもあってか、ドラッグシーンやセックスシーンなどの「本当は絶対もっとやべーことしてたでしょ?」みたいなところが軒並みカットされ、きれいなQueenと孤独・苦悩・挫折だけを濃厚に抽出して作り上げたもう一つの物語みたいなところは、ロックぽくないよなーとは思う。だがそのおかげでかなりマイルドかつ映画としての完成度を高める結果になっているので、これは成功例だろう。

以上!

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