長い文章を書くということ
Updated Date: 2024/01/01 02:55
長い文章を書くということがエンジニアでは当たり前というか、 そもそも設計とか実装とかほとんどが文字の世界で生きているわけなので、 そういうのは必要な能力であると思っていた。が、よくよく考えると長い文章を書くってのもある種仕事の1つなんだなと思った。
例えば、弁護士や弁理士は、手続きのための様々な文書書類をガンガン量産するわけで、 これはもはや長文とか言うレベルじゃない。小説家だってそうだ。 エンジニアは、それらの職業と比べるとそんなに長文は使わねーなぁーとか思った。
で、コミュニケーションを取るという手段において、エンジニアは顔を合わせることよりも、 メールやチャットなどの文字を主体としたコミュニケーションツールを使う機会が多いわけである。 どうもこのコミュニケーションで上述した長い文章を理解するという能力と、書くという能力が必要になるのではないかという話を先日Twitterで見かけたのである。
思い返せばLINEを使う学生や同級生とかの会話って短文でちゃっちゃか終わる。「よき」とか「りょ」とか、もはや単語すらも短縮された 超ハイコンテクストなやりとりも発生する。 だが、エンジニア界隈ではそいうはいかず、よくわかんない不具合だとか疑問に思う実装だとかは、 背景や思ったこと、結論と推論などを含めて議論せねば、なんどもなんどもやり取りを繰り返す羽目になり、 後で見返したときに結局どうだったけ?みたいなことも多々ある。 そうならないようにある程度内容をまとめるっていう作業が入るんだけど、これが「長文を書く」っていう作業に変わるわけである。
普段頭で考えていることをいかに整理して文書化するかってのをコミュニケーションの合間合間に挟まなきゃいけないので、 ある意味エンジニアのコミュニケーションは異質であり、一言で「コミュ障」と片付けることのできない難解さと珍妙さがそこにはある。 この着眼点はエンジニアである自分では見つけられなかったなーと感じるので、まだまだ経験が足りないなと思ったのであった。
全然まとまってないけど、エンジニアはエンジニアでクソ長い文章で整理されたコミュニケーション(願わくば結論が先にあるとなお良い)でなければ、 どういうこと?と投げかけてくるんだよという認識を他業種の人には理解していただきたいのと、 エンジニアは悪気があってクソ長い文章を書いている訳ではないこともまた理解していただきたいのである。