bon now

ありのままの現実を書き殴る吐き溜め。底辺SEの備忘録。
Written by bon who just a foolish IT Engineer.

先導はその対象がいないと成り立たない

Created Date: 2018/04/26 00:26
Updated Date: 2024/01/01 02:55

ネガティブな内容ばかり続くのは察してほしい。

先導とは、「先に立って導くこと」である。 先に立つには、先にたつための誰か、何かがそこに存在することが暗黙的な認識である。 つまり、先導するにはその対象がいないと言葉そのものの意味が成り立たないということである。

リーダーシップが2つの要素に別れるというのは多分知っている人もいると思う。 1つは先導者、つまりみんなを引き連れて色々やってくれる従来型のリーダー。 もう一つは、高いコミュ力を以ていろんな人の惹きつけ、各人のやる気スイッチを押しまくるタイプである。 巷では「サーヴァント型リーダー」とか言うらしい。

前者の場合は大変簡単で、組織や役職の権力を盾に「こうするから」という圧力にて人を制圧することは可能である。 後者の場合はもう少し複雑なのでちょっと時間はかかるものの、従来型リーダーよりもチーム力が高い傾向にある。 どっちが良いかというのは色々な要件や事象が絡むのでなんとも言い難いのだが、少なくともどちらも共通して、 リーダーシップを取る相手がいなければ成り立たないのは明確である。

作業そのものが細分化されておらず、リーダー一人でうんうんと考えなければならないものだと、 結果的に成果が出る前におそらく誰にも周知されないままその作業はリーダーだけの問題や経験となって消え失せるだろう。 とはいえ、作業がリーダー以外のチームメンバーたちにいい感じに分け与えられたとしても、 そこに仕事としての価値をどう見出すかは、正直一意なベクトルにはなり得ないなと感じる。

なぜなら、チーム作業の都合上、作業1つを取っても(リーダーの率いる)チーム全体の意識は1つの方向を向くべきで、 そうでなければそれぞれの成果の足し算ができず、中途半端な調整ごとばかりが増えてしまう。 これでは誰も幸せになれない。あんだけがんばったのになんで……って言う不満ばかりが募るリスクがあるのだ。

フォロワー(先導する対象の人たち)が何を考えて何を目指すべきかっていうのを周知するにはどうすればよいのだろう。 これも話は最初の方に回帰して、「リーダーが勝手に目標を設定する」という方法と「各人に『かくあるべし』という目的を見つけてもらう」という方法に分かれるわけだが、 後者は得てして根回しや目標の均一化とか組織の価値など目的設定の参考となる背景をちゃんと理解してもらうっていうタスクに時間と価値を割かなければならないので、 時間はかかる。が、リーダーとしてチームメンバーが別のリーダー配下に移ったとしても、能動的に行動してくれるであろう期待は高まるのではないだろうか。 そうやって、組織力を強くしていくことが現代社会(少なくとも現代日本の企業)には求められているのではないかと考える。

で、僕もそれに倣って、自分にはあまり無いコミュ力を使ったり考えを共有したりして頑張っているつもりなんだけど、 成果は雀の涙程も出ていないのが現状だ。僕の努力が足りないのか、組織の見えざる壁がとんでもなく頑丈なのかのどっちか、もしくはどっちもだろう。 そんなこんなで、今の僕は宙を舞うチリに同じだ。風が吹けばアテもなく飛ばされ、雨が降れば地面に打ち付けられるただのチリだ。 目の前でウロウロしても、見逃されるようなチリだ。価値なんてない。現状の組織に対して「なんか汚れてる」って言う感覚を与えているだけなのかもしれない。

価値なんてのは、誰かの基準で生まれるもので、僕の基準であるべき姿の価値も、必要とされないのであれば(だれもフォローしてくれないのであれば)なんの意味もない戯言である。

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