MCU アベンジャーズを観た
Updated Date: 2024/01/01 02:55
アベンジャーズ観た。とりあえずここに来るまでの作品(アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ソー)も観てきたのでチームメンバーそれぞれについての背景はばっちりだ。
この作品からタックマンモデルのチーム形成とか組織的なチームの動きとかいうエンタメを純粋に楽しむことなく仕事っぽいノウハウを得たのでそれを書く。結構ネタバレも含むので観てない人は読まないほうがいいかもしれない。
形成期
チームが形成され始めた時期。アベンジャーズのチーム形成は各作品のエンドロールあたりに仕込まれていて、故事的には唐突にチームができちゃってる印象。スタークに至っては映像化されていない部分で色々動いてくれてるぽい。
このあたりでは、お互いが前評判とか噂とかで若干お互いを試してるみたいな距離感。企業の組織においてもこの時期で上下関係だとか信頼関係だとか、お互いのスキルや指向性みたいなところを考えるのではなかろうか。
混乱期
アベンジャーズの混乱期はだいたい拳で語り合う。ソーvsアイアンマンだとかハルクvsソーだとか色々。キャプテン・アメリカもアイアンマンことスタークにジョークを言われながら責められ、普段は冷静なキャプテンもスタークを責め、新兵器作ってたのを隠していたことを咎められた長官はソーに責任をなすりつけなどなど、まあ混乱してる。仲間のうち数人は洗脳により敵側についてるし。
お互いが自分たちの正義・価値観・やるべきこと・感情で動いているので、この時期は強いチームでも衝突するんだなあ。アベンジャーズのメンバーに至ってはそれぞれの個性強すぎるから、衝突時の勢いも半端じゃないことは確かだ。(拳で語ろう)
統一期
なんだかんだあって宇宙から敵がやってくると、ボコられる地球人。人外のハルクとソーあたりしかまともに戦えないわけだけど、そういうときこそチームは力を合わせて強くならなければならない。
アベンジャーズでは、長官がみんなの帰る場所(船)を守り、キャプテンとアイアンマンが協力して地上を守り、ハルクはスクーターで参戦しなぜか理性的に行動して敵をなぎ倒し、ブラックウィドウやホークアイも同じく地上を守りつつゲートを閉じたりそれぞれが自分たちのやれることをやる感じ。キャプテンはしっかりと指示をだしアベンジャーズとしてのリーダーとしてリーダーシップをすでに見せつけている。さすがやで。
彼らがチームとして統一できたたった1つの理由は、宇宙からの侵略者=敵の存在である。
要するに共通の目的が全員認識としても一致したことや、困難な課題が目の前に立ちふさがっているという状況がチームの向き先を1つにしたのではないだろうか。つまり現実の仕事でも共通の目的や共通認識、困難なチャレンジや問題がなければ統一できないんじゃないか。そう考えると、あえて炎上するような仕事にチームで取り組むとか、徹底的にやることについて議論してみんなの認識と考え方の着地点を作るかのどっちか(あるいは両方)をやっていきすればいいんだろう。さすがアベンジャーズ。学びが深い。
機能期
アベンジャーズは結果として地球を救うわけだが、彼らの目的が地球を護るということに統一された瞬間であった。しかしながら面白いのは、エンディングロール後の後日談でレストランに集まったアベンジャーズメンバーが無言で食事しているシーンがあったところだ。
これはチームとして目標が定まっていていい感じに機能しているものの、プライベートというか目標以外の部分では結局チーム感がないということである。
仕事も同じだろう。プライベートまで仕事の一環として「ファミリー経営」みたいなことをやってる企業もあれば、その真逆でプライベートでは一切関わらないみたいなことをやってる企業もある。要はチームの形とパーソナリティは別で考えることが前提であるということかもしれない。それを前提としてた上で組織としての文化や目的、チームの認識をいい感じに個人へ適用していくという流れが一番自然にチームを形成していくための方法なのかなと思った。
最後に
アベンジャーズでは組織について学べる。勇気や挑戦、正義や勝利についても学べる。人間関係やマネジメントについても学べる。アクションおもしろい。観ないという選択肢はないんじゃなかろうか。難点をあえて言えばシリーズ化されている作品すべてを時系列でみないと100%の理解と面白さがないという点ではあるが、それもまあ学びだと考えれば行けるはずだ。
あとこの作品見たあとにAmazon Prime オリジナルのTHE BOYS観るとまた面白い。こっちはかなりダークでちょっと過激描写があるし胸糞悪い展開もあるんで爽快アクションを楽しむ人にはオススメできないが。。。