凡人に近道は存在しない
Updated Date: 2024/03/25 02:40
最近エンジニアのキャリアパスとかキャリアプランみたいなことを考えることがあって、 僕自身どういうエンジニアになっていこうかなんて考えることもある。そういうときに感じるのが凡人には近道なんてないなということである。
最近未経験からITエンジニアになるっていうのがTwitter界隈の一部で見られるんだけど、
この流れの中で「どうすればすぐにWebエンジニアになれますか?」みたいな質問をしていたり、
IT企業に就職した新卒が「もっとコーディングしたい」ていうことを嘆いたりしてるのを見かける。
彼らにとって重要なのはショートカットの有無だ。前者の場合未経験期間はそのまま負の遺産として捉えられるため、
既エンジニアに対して追いつかなければならないという責務を感じる。後者については無駄を省いて自己成長を高速化したいという感じだろう。
確かにこれらは一理ある。だが考えてほしい。本当の天才は高校・大学を飛び級していたり、未踏ソフトウェア創造事業に参加していたり、
そもそもサラリーマンになる必要がないくらいの発想力と行動力があったりしているだろう。
つまり天才には近道が存在するが、凡人にはそんなものは存在しないということだ。
僕にとっての天才の定義は凡才の持つタスク処理を並列かつ高速に行うことのできる何かを持っているということを指す。 要するに凡人はたとえタスクを並列処理したとしてもどっかで同期が走ってそこの待機時間はどうあがいても発生するわけだ。 しかし天才はいくつかの作業が非同期のまま並列処理された挙げ句それぞれのタスクの関連が自動生成され、ニューラルネットワークが形成される。 これが凡人と天才の差である。
どんなに頑張っても凡人は天才になれない。自分が凡人か天才かを判断する方法としては以下と僕は考えている。
- 2つ以上のタスクを持ったときに、それらを並行して進めることが容易にできる
- 2つのタスクの並行作業と1つのタスクの作業において処理時間が1倍ないし1.3倍程度で済むこと
- 2つ以上のタスクを終えたとき、その2つのタスクの関連する部分を特に考えることなく言語化できること
多分この3つができたらあなたは天才である。これは分野を問わない。ITであれ音楽であれ多分同じだと僕は思っている。
これらができない人は素直に1つのタスクを集中して終わらせ、次のタスクに移るという作業に専心することをおすすめする。
凡人には近道はない。地道に目の前のタスクを片付けることこそ成長の一歩である。 そして自ら思考して関連性を構築し、知識を横に広げていくこともまた重要である。(いわゆるT型人材になるための特訓) 凡人は凡人らしく自己成長する道標を自ら考えるしか方法はないのである。頑張れ。