面談時のプライバシー管理
Updated Date: 2024/01/01 02:55
面談をする上で重要なことは、Webシステムのそれと同じく個人情報、すなわちプライバシーをどこまで保護するかということだと最近思った。
最近、越権行為なのかもしれないけどチームリーダーとしてそれぞれのメンバーの評価目標を確認している。 まぁ最初にもちろん断ってくれてもいいことを話さなければならないので、自主的に教えてくれているという点においては逃げ道がある状態ではある。 ちょっとどういう内容を話せばいいかはあまり固めてないんだけど、僕の少ない愛読書の中から毎回名前の挙がるベン・ホロウィッツ氏のHARD THINGから、以下のような質問項目を用意して話している。
- 会社のビジョンと目標の確認
- 組織のビジョンと目標の確認
- チーム目標の確認
- 自身の目標の確認
- キャリアの相談
- フィードバック
- 新しくチャレンジしたこと
- プライベートの相談
現状では、人によって聞き忘れたりすることもあるんでもう少しちゃんと順序立てて考えなきゃならないと反省している……。 あと、この項目の並び順にも一応意味があって、OKRの仕組みとして目標の粒度を広義から狭義に絞っていけるような流れにしているつもりだ。 こうすることで、会社のビジョンと自身の目標とのズレが発生していないかどうかを、メンバーそれぞれに論理的に考えてもらうことができることを期待している。 どこかでズレが生じた場合、最悪頑張り損になってしまうのでそれはなんとしてもリーダーとしては避けたいからである。
話が逸れたが、こういう内容を毎月に1度確認するにあたり、特に「プライベートの相談」部分でどうしても個人的な事情についてが話題になってしまう。
ちなみに面談でプライベートなことを聞くのは、モチベーションがそのまま仕事のススメ方や取り組み方に影響を及ぼすと僕が考えているからで、
モチベーション低下の要因が家族のことだったり友人のことだったりあるいはより個人の何かだったりすることは良くあることだからである。
(もちろん話すことを強制はしていない。事実、パートナーに巡り会えたことを伝えていないメンバーもいた。これは別の機会で知った)
個人に関連づくディープな部分を人に話してほしくない人はいるだろうし、もっと浅いところで自分のキャリア志向や目標についてさえも他言してほしくないという人もいるだろう。 これは完全に僕のミスで、次の面談からはちゃんとどこまでを共有していいかを確認しようと思った。 今の所、個人の目標でよりプライベートな部分と、人に伝えることで当人や別のメンバーが不利益になってしまうような話については共有しないよう努めている。 しかしそれも僕の判断なのでいつか失敗するだろうという感覚は常にあるわけである。
先日Twitterで「寝坊して遅刻することを素直に上司へ報告できない環境のほうが問題」っていう、とても心理的安全性の重要性がよく分かるツイートがあったんだけど、 これと同じようにメンバーが自分と素直に話してくれる関係を築くことで面談もスムーズにより効果的に行うことができるのである。 よって、プライバシーを蔑ろにしてしまったがために「ちゃんと伝えるのはやめよう」って言う流れになってしまうと、それは心理的安全性が無くなってしまうことになる。 フィードバックでメンバー側から「それはよくない」と返ってくればいいんだけど、誰しも思う通り恐らくそうはならない。 ゆえにプライバシーについてはメンバー側に裁量をもたせるのではなく、リーダー側が十分に気を払って考えなければならない部分なのである。
まとめ
プライバシーポリシーは重要なのであって、それをルール化して周知することもまた同様に重要という結論に達したというのが今日の話。
メンバー側に配慮をしてもらうのは2番めに重要なことであり、1番はやはり心理的安全性を確保するため、
リーダー自身が「私に話しても問題はない」ということを明確にすることである。