SIerを退職してベンチャー戦士になりました
Updated Date: 2024/03/25 02:40
先日、新卒入社から10年弱の期間を経て、ついにSI業界からの転職を決意した。
別にSEがめちゃくちゃ嫌いだったとか人間関係が昼ドラ化したとかいう理由ではない。
僕が以前からずっとこのブログでも書いているように、
組織を変革できるレベルのミクロなスペシャリストになるという僕なりの目標は変わっていない。
でも、それって組織の規模によっては到底無理だったり、時間がかかりすぎたりするものだ。
そうなると、自身の人生プランに鑑みると、なんか日々チャレンジすることの大切さだとか、
1日1日の成長を実感するとか、そういう積み重ねが見えづらくなる気がする。
僕自身集中力が長続きする人間ではないので、そうなると必ず途中で中だるみして、
目標を見失うことが目に見えてわかる。
それが今の自分にとって一番の恐怖であり不安だった、というのが主な退職理由だ。
また、SEとしてのキャリアをほとんど積むことができなかったために 管理職としての昇級の道のりがとても遠くなってしまったというのもあるし、 単純にやりたいこと(なんだかんだでものづくり=プログラミングが好き)に対し もう少し真剣に取り組みたいという理由もある。 要するにいろんな要素が絡まって、僕の背中を押してくれたということだ。
辞めるにあたりとても不安な点ももちろんある。
例えば退職金。
こればかりは今までそれなりの企業にいたから、老後は安心できるものであったが、
ベンチャー企業には退職金制度がほとんどないので大変不安だ。
なので、本当に身一つで実力だけで老後の生活を豊かにするために頑張らなきゃいけない。
今まで意識したことのなかったことに目を向けることになるというのは、
そうそう経験できないしある意味ではプラスに考えていくつもりだ。
あとはそもそも転職したことで自分が転職先企業に馴染めるかという問題もある。
これについては、転職活動時にどれだけ自分の転職理由に自分の信条(明確なキャリアプラン)があるかによるので、
その点は個人的には心配はしていない。
人間関係という目に見えない・事前には分からない面もあるので一概には言えないけど、
自分の目指す先と企業のそれが一致していれば、そうそう空気が不味くなることはないだろう。
よって、もし今後SI業界から転職したいという人がいるのであれば、
ぜひ自分の原点に帰り、仕事に求めること、自分の人生に求めること、
10年先に在りたい姿について考えてみることをお勧めする。
僕の転職先は地元のベンチャーで、 それとなく日本ではオリジナリティ・専門性の高い市場において第一人者として活躍している企業だ。 まだ全然会社のことを知らないけど、一番思ったことは転職に際して臆することは何もないということだ。
IT業界って結構転職する人が多いし、それに理解のある人たちもたくさんいるわけで、
一からスタートすることについて不安になる必要はない。
どんどん分からないことを聞くことと、環境に慣れるために、いろんな人の行動や考え方に対し気を配っていれば、
特に問題はないだろう。ランチや夜の付き合いでも通しておけばなお良いと思う。
ただし、自分が戦力になれるかどうかだけは早うちに検討しておかねばならないだろう。
結局自分のスキルが転職先でどう役に立つかとか、そもそも何を期待されているのかという点を
相互に把握しておかないと、ベクトルが違えば作用はマイナスになる場合もある。
なので、自分がもし方向性を誤っている、もしくはスキルや姿勢に足りない面があると顕在化する前に、
自己啓発してでも修正・向上を図ることが重要だ。
転職するということは必ずそういう今までやってこなかった/意識していなかった点について、
自分なりに解決策を見つけて実行し、評価するというPDCAが生まれる。
当たり前のことなんだけど、いざ当事者となるこれがまた難しい。
「今まで」に慣れている人はそれに従属しがちだ。
その辺をいかに自分から変えていこう!と意識付けできるかで、転職後数年の成長具合に差がつくんじゃないかと思ってる。
人生は1度きりなので、挑戦したいことがあればやってみるべきだ。 仕事の価値も人生の価値も、作り出すのは自分しかいないのだから。