ITスキルと自己キャリア
Updated Date: 2024/01/01 02:55
今回の記事はあまり書きたくない内容だけども書く。
僕のキャリア的に、SEという言葉はあまり適合しない。
ここでも他のSNSでも言っているように、僕は似非PGerというほうが職種上お似合いなのである。
というのも僕はこれまで基本設計、詳細設計、その他PGやテスト工程に携わってはいるものの、
ここ数年を振り返るとPGerが足りなかったりテスターが足りなかったりする案件にアテンドされる、
いわば補強要員という立場がメインだった。ようするにインフラ以外の何でも屋をやっていた。
おかげさまでずいぶんとPGスキルは身に付いたものの、
フタを開ければ全くプロとして通用するスキルではない(と、個人的に思っている)。
単純にモデルを書いて、ビューを生成して、コントローラを作る。そんな感じ。
そこにコードゴルフのようなテクニックも、再帰やジェネリクスを使ってほんわかなオブジェクト化をやってるわけでもない。
本当に、単純に、ベタに「やりたい」と考えたことを頭からアウトプットしてコードに落とし込んでいるだけだ。
すごく分かりやすい例で言うとFizzBuzz。
以下に自分が初めて書いたFizzBuzzを晒そうとおもう。
上記のように、なんの捻りも無い単純なコードだ。
少なくともこれだけ書ければ、社内似非PGerとして通用するのである。
・・・というところで僕のPGスキルはもう十分に理解してもらったと思う。
さて、この様な状況下なわけで、
僕はSEとしてのキャリアを全くといっていいほど積んでいないことが客観的にも分かるだろう。
お客様の矢面に立って折衝できるわけでもないし、
僕は現状、出揃った仕様書と設計書を元にプログラムを作ることができるだけの作業者だ。
しかもそのスキルは底辺レベルなのだから、救いようも無い。
そんな僕だけど、それなりに社内では経験年数を重ねているわけで、
後輩なるキラーアタッカーが、組織上僕の下に所属することも今後あり得る。
その後輩が、嬉々爛々と仕事に打ち込む本格的SEとしてキャリアを積もうと考えている場合、
僕の存在って結構邪魔なんじゃないかと、ふと思う。
他にも、後輩がバリバリのコーダーで「TDDよりもDDDでしょ時代的に考えて」とか言い出しちゃうような場合、
それこそ僕は一体どうやって先輩面しながら、俺様風を吹かせることが出来るのか。
悩みは膨らむばかりだ。
そこで、少し自己キャリアについて考えてみたのが今回の記事だ。
あまり書きたくないと冒頭で述べた理由は、
正直僕のキャリアは、スーパーSEという幻想を追いかけた末の量産型コーダーという、
なんともお粗末な結末を迎えていることを明らかにしたくなかったからである。
(概ね自分がその現実を直視したくなかったということが真意)
幾数年そこから目を背けてきたものの、
こうやって徒然と書き起こすと意外な程にSEやってない。
僕のような先輩が、後輩にどう、何を指導出来るかは最早自明なのだが、
僕は僕なりに、似非PGerとして、そして本業SEとして見て・感じて・体験して来たこれまでの経験を、
後輩の意欲的なキャリア形成のベクトルの指針となるべく夜な夜な語り明かすまでである。
多分これが、僕が出来る最高で最低な仁義なきSE指導だと思う。
能力の高い後輩は、底辺SE&似非PGerの僕には恐怖でしかないのだ。。。